現金だけではリスクという考え方について
資産運用の肝となるのは資産比率です。
この部分で、約8割が決まるとプロも逝っています。
では、現金100%の資産比率は危険なのでしょうか?
結論から言うと、「安全性は高いがオススメはしない」です。
理由はインフレリスクです。
オススメしない理由1:政策によるインフレリスク
インフレは、物の値段が上がることです。
お金目線で言うと、お金の価値が下ることです。
さらに緩やかなインフレ(年2%程度)は、経済の活性化という観点から推奨されています。
来年お金の価値が下るのなら、今お金を使おうと思いますよね?
政府は緩やかにインフレするような政策を考え、実行しています。
インフレに関しては、こちらのデーターをご覧ください。
これは、アメリカと日本のインフレ率を比較したグラフです。
インフレ率の推移(1980~2021年)(アメリカ, 日本) - 世界経済のネタ帳
前年に対する%なので、0より上なら物価が上昇しているということですね。
では、参考として新興国や発展途上国はどうでしょうか??
こちらはさらに物価の上昇が激しいですね。
このデーターより、比率の違いはあれど度の国でも物価は上昇し続けていることがわかります。
インフレはメガトレンドなんですね。
普通のラーメンが、一杯1500円になる日も近いかもせれません…
※アメリカではすでにそれくらいするそうですよ!
オススメしない理由2:日本経済弱体化によるインフレリスク
日本はバブル崩壊後、ずっと不景気です。
不景気が続いている日本は、徐々に経済が弱体化しています。
これは、今後ではなく現在進行系の話であり、インフレと密接に関係しています。
少し古いデータですが、平成元年と平成30年の全世界の時価総額ランキングがあったので貼っておきます。
<参考>https://diamond.jp/articles/-/177641
30年前は全世界のトップ30に日本の企業がこれだけ入っていたんですね!!
今は40位くらいにトヨタが入ってるだけです。
時価総額だけで見ると、日本経済は相対的に弱体化し続けています。
さて、日本経済がこのまま弱体化し続けると、日本円の価値も下がり続ける可能性があります。
円安になると同じものを輸入する際に、より多くの円が必要となります。
そうなると、我々消費者の手に届く頃にはさらに価格が上がっているはずです。
円ドル推移に関しては、こちらのグラフをご覧ください。
ここ10年の円ドル推移は、おおよそ80円〜120円の範囲で動いています。
2012年12月から、日本は政権が変わり大胆な金融緩和によってどんどん円安となりました。
しかし最近では、政策に関係なく円安が進行しており、日本経済が弱いから円が売られていると言われています。
ビッグマックのセットが1000円でも食べられなくなる日は近いかもしれません…
インフレに強い資産は?
以上より、現金はインフレに弱い資産ですので、現金全振りはインフレに極めて弱い資産配分です。
なので、堅実な資産形成を考えるのなら現金をインフレに強い資産に変える必要があります。
一般的にインフレに強い資産は以下のようなものです。
・株(投資信託)
・不動産
・金(ゴールドです)
インフレはメガトレンドなので、現金の一部をこれらの資産に変えることは攻めの資産運用ではなく保守的な運用です。
特にこの中の資産で、広く分散された(全世界や全米などの)投資信託やETFは長期で見たら上がり続けているのでおりこちらもメガトレンドです。
投信やETFをメイン資産の一部にすることが非常にオススメです。
比率は人それぞれ
資産運用の肝は資産比率です。
適切な資産比率は年齢や環境、性格などによって各々変わります。
現金比率の目安は以下の通りです。
・生活費の3カ月分(生活防衛費)
・生活費の6カ月分(生活防衛費+税金や車検代、急な家電の不調による買い替え等)
・年齢%(30歳なら資産比率の30%を現金で持っておくということ)
<関連>現金や株の適正比率を知る
自分は超保守的だ!!現金が最高だ!!
こう考えている人でも、20,30代ならせめて2割くらいは株(投資信託やETF)を持つことをおすすめします。
どうして現金信仰が強い?
理由は2つあると思ってます。
1つ目は戦時中、戦後の国策によるものです。
太平洋戦争中は、政府はお金を集める際に国民に預貯金を推奨しました。
「欲しがりません勝つまでは」というキャッチコピーも、預貯金のキャンペーンだったんですね。
そんな努力の甲斐あり、国民は預貯金を美徳と考えるようになったんです。
敗戦後は、お金が無い政府はまた国民に預貯金を推奨し、お金を集めたんです。
郵便貯金をさせてお金を集めて、財政投融資として国が使っていたんです。
現金信仰が強いのは戦時中からの国策なんです。
2つめは、ここ30年は現金が有利な資産だったことです。(ただし日本限定)
バブル崩壊後の日本株式は、30年間最高値を更新できませんでしたので、バブル最高値で株を買っていた場合は、現金を持っている方が資産は多かったことになります。
これは世界的に見ると有り得ないことで、日本が例外だったのです。
ちなみに、2021年2月25日に日経平均株価はバブル時の最高値を更新しました。
貯金を励行してきた日本ですが、最近ではNISAや積立NISA、iDeCoのような政策からわかるように投資を励行するようになってきてます。
まずはNISAや積立NISAなどの制度を利用し、投資を始めることがオススメです。
どのような銘柄を買うかは、結論だけ言うと以下の投資信託やETFです。
・楽天・全米インデックスファンド
・SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
・SBI-SBI・全世界株式インデックス・ファンド
・VTI(全米株式連動インデックスファンド)
・VT(全世界株式連動インデックスファンド)
・VOO(S&P500連動インデックスファンド)
これらはインデックス銘柄と呼ばれる商品で、広く分散された素晴らしい銘柄で、これらのインデックス投信を、毎月積立で購入していくことがリスク分散の観点からもオススメです。
証券口座は楽天証券が、SBI証券がオススメです。
僕はSBI証券を使っています。
まとめ
現金だけの資産配分は、以下2点の観点からインフレに弱いのでオススメしません。
・政策
・日本経済の弱体化
インフレに弱い現金をインフレに強い以下の資産に変えることがおすすめです。
・株(投資信託)
・不動産
・金(ゴールド)
現金は以下の比率を推奨します。
・生活費の3カ月分(生活防衛費)
・生活費の6カ月分(生活防衛費+税金や車検代、急な家電の不調による買い替え等)
・年齢%(30歳なら資産比率の30%を現金で持っておくということ)
まずはNISAや積立NISAなどの制度を利用し、投資を始めることがオススメです。
銘柄は広く分散された投資信託やETFがオススメで、具体的な銘柄は以下のようなものがいいです。
・楽天・全米インデックスファンド
・SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
・SBI-SBI・全世界株式インデックス・ファンド
・VTI(全米株式連動インデックスファンド)
・VT(全世界株式連動インデックスファンド)
・VOO(S&P500連動インデックスファンド)
証券口座はネット証券の楽天証券が、SBI証券がオススメです。

